嫌いなら食べなくても大丈夫!〜ママがイライラしない子どもの好き嫌い克服法

食育

「好き嫌いしないで食べてほしい」

「せっかく作っても嫌がって食べないからイライラしちゃう」

 

というママさん。

 

お気持ち、すごく分かります!

 

私もそうだったからです。

 

でも子供が好き嫌いをするのは大人にはない理由があります

 

その理由を知って対策をすればイライラストレスも軽減されました。

 

今回は子供の好き嫌い克服法をお伝えします。

 

好き嫌い克服法は“嗜好学習をすること”。

詳しく説明していきます。

 

 

大人とは違う!好き嫌いの原因

原因を知るとママのイライラが少し解消されると思います。

 

大人は“味が嫌”“匂いが苦手”など食材に対しての嫌いな理由がありますが、幼児期の子供は違う理由で食べない場合が多いのです。

 

子供は人生で食べたことのない物が多い

突然ですが…

納豆好きな方、多いですよね。

 

でも、人類で初めて納豆を食べた人ってすごいと思いませんか?

何日も発酵させて菌を増やして、ネバネバしていて独特な匂いを発し…。

私は納豆が好きですが、最初に食べた人はすごい勇気だなと思います。

 

子供にとっては食べたことのない食べ物がほとんどそのような感覚なのです。

 

初めて食べる物や食べ慣れていない物に対して、躊躇する気持ちが少し理解できますよね。

 

子供は味覚が鋭い

子供の時に嫌いだった食べ物が、大人になったら食べられる…むしろ美味しいと感じるようになった、という経験はありませんか?

 

これは味覚の発達に関係します。

 

舌にある味を感じる味蕾。

味蕾は乳幼児で約10,000個あると言われますが、成人では約5,000個まで少なくなります。

 

つまり、味を感じる機能が落ちて味に鈍感になることで、子供の頃は嫌いだった食べ物も食べられるようになることがあるのです。

 

味蕾が多い子供は味に敏感

大人には同じように感じる味でさえ違って感じているのかもしれない、ということを頭に入れておきましょう。

 

 

 

好き嫌い克服のカギは4つの学習

安全学習

過去に食べたことがあるものは“安全”だと認識することを安全学習と言います。

 

逆に言えば、初めて食べる物には警戒心を持つことが多いです。

見た目で判断し、なんとなく食べたくないと思ってしまうとなかなか食べられません。

 

《対策》

安全学習が出来なかった食べ物は何度も食卓に出します

見た目や味付けを変えて何度も食卓に出すのです。

 

ここで「この子はこれが嫌いなんだな」と食卓に出すのをやめてしまうと、そのまま食わず嫌いになってしまいます。

 

嫌悪学習

マイナスな記憶から食べ物そのものを食べたくないと思ってしまうことを嫌悪学習と言います。

 

安全学習が出来ている食べ物でも、お腹が空いていない時に無理に食べさせられた等を経験すると“嫌な経験”として学習してしまいます。

 

《対策》

嫌な思い出を作らないことが一番良いのですが

体調が悪い時に食べて美味しく感じなかった、など防ぎようがないこともあります。

 

そんな時はまた安全学習をすると食べられる様になります。

 

嗜好学習

“良い経験”を経て食べられる様になることを嗜好学習と言います。

 

安全学習がうまくできずに警戒心がある食べ物に対し、家族と一緒に食べたら楽しくて嫌いな物が食べられた、などの経験を持つことです。

 

《具体例》

嫌いな人参をお花の形に切って出したり、おやつとしてホットケーキの生地になっていたりという、子供にとって嬉しい経験をさせると良いです。

 

連想学習

思い出と食べ物が結びつくことで、その食べ物自体を好きになったり嫌いになったりすることを連想学習と言います。

 

連想学習は食べ物そのものに対する経験ではなく、その時の環境や状況から連想される学習です。

 

安全学習ができているかどうかに関わらず、思い出と結びつけて学習します。

 

《具体例》

公園でレジャーシートを広げてお友達と楽しくおしゃべりしながら食べたという経験が、嫌いな食べ物を克服できる経験になることがあります。

 

逆に、怒られながら食べた物は好きな食べ物だったのに嫌いになってしまうことがあります。

 

 

 

好き嫌いの克服法は“嗜好学習”をすること

子供の好き嫌いの克服法は

“嗜好学習をたくさんさせる”こと

です。

 

子どもが楽しい、嬉しい、ワクワクするような食事時間を過ごすことが大切です。

 

わが子が2歳頃、玉ねぎが嫌いでした。

ある日、大好きな小さな肉まんを3つ作りました。

違う具材、違う味付けにして「何が入っているでしょう?」と当てっこゲームをしながら食べました。

すると「玉ねぎだー!◯◯ちゃん玉ねぎ好きだよー!」と言い出しました。

 

今思えば、これが嗜好学習でした。

 

肉まん3種作るなんて経験、ズボラな私は初めてしましたが、試行錯誤するのは面白いものでした。

 

ママも一緒に楽しむと、子供も楽しい気持ちになれます。

 

好きな食べ物(肉まん)を食べた

食べる時にあてっこゲームが楽しかった

玉ねぎを食べたらママが嬉しそうだった

 

このような嗜好学習をしていくことが好き嫌い克服の近道です。

 

 

嫌いが大嫌いになってしまうNGワード

これだけは言っちゃいけない、でも言いがちなNGワードがあります。

 

それは

好き嫌いしていると大きくなれないよ

という言葉です。

 

そう言いながら渋々お口を開けた隙に嫌いな食べ物を食べさせるという流れ。

 

正直、最初は私もやってました。

 

でもこれは子供を脅しながら食べさせていることになり、続けていると嫌悪学習に繋がってしまう可能性が高いです。

 

まず

「好き嫌いはダメなこと」という認識を一度忘れてください。

 

幼児期において好き嫌いを言うことは自己主張をすることができるという成長の証です。

まずは成長を認めてあげましょう。

 

それから嗜好学習をしていきましょう。

 

 

まとめ

好き嫌い克服法

✔︎嗜好学習をさせる

✔︎好き嫌いは成長の証として認める

✔︎ママが楽しむ

  

 

 

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