子どもと一緒に料理をする“台所育児”。
子どもに料理を手伝ってもらいたいけど、教えるの大変そう…
子どもに料理をさせたらママはイライラしない?
興味はあるけど時間がないから諦めてる
そんなママ必見です。
今回は台所育児の始め方やコツなど、忙しいママ向けにお伝えします。
私もワーママでワンオペ育児。
1歳で台所デビューしました。
4歳前の今、お夕飯の一品は息子が作ります。
正直…
最初の3回は散らかってイライラもしました。
でも最初の3回だけ。
そのあとは少しずつ子どもも私も慣れてきました。
これを読めば明日から台所育児に挑戦できますよ!
子どもの自立を促す台所育児とは
まずは台所育児をする意味を知りましょう。
台所育児とは
最終的には子どもがひとりで一品を作り上げることを目指します。
台所育児の効果〜台所育児をした方が良い理由
・子どもの脳を活性化させる
・食への興味が増す
・衛生管理について学べる
・危機管理能力が自然とつく
・親子のコミュニケーションを図ることができ、親子の絆が強くなる
・「ママが喜んでくれた」「ひとりでできた」という経験から自信と自尊心が育つ
自尊心が育つ➡自己肯定感が高まる
自尊心が育つことは子どもの将来に大切です。
なぜなら
自立を促し生きることに対して強い意志を持つことができるからです。
台所育児の始め方
何歳から始める?
結論から言うと何歳からでも始められます。
ただ、はじめどきの目安があります。
①子どもが調理に興味を示す
台所に来てフライパンの中を見せるようにせがんでくる等、興味を示した時を見逃さないようにしましょう。
②「待って」の声かけに即座に反応できる
包丁や火の危険もあるのが台所。
ママの声かけに動きを止めることができるのは台所育児の必須条件です。
例えば、生まれて数か月の赤ちゃんは「これは口に入れないでね」と言っても動きを止めることは出来ません。
でも月齢があがると言葉の意味まで分からなくても、声に反応して瞬時に動きを止めるようになります。
これがポイントです。
その後すぐに同じことを繰り返すこともあります。
はじめどきを判断するにあたっては、気にしなくて良いです。
ここでは本当に危険な時に動きを止めることができれば良いとします。
③食事の時にスプーンを握って食べ物を口に運ぶことができる
握力や手先の筋力が最低限備わっていなければ、台所作業は難しいことが多いです。
目安としてスプーンを握って食べ物を動かせる程度の筋力があるかどうかを見ます。
①②③より、はじめどき目安の年齢は1歳半以降になると思われます。
5歳でも6歳でも子どもとママがやってみよう、と思ったらそれがはじめどきです。
年齢別〜台所育児でできること
年齢に応じたできることを確認してください。
手先の成長度合いによって出来ることは違います。
《1歳半頃》
・移す…ボウルから鍋へ移す等
・たたく…キュウリを棒でたたく等
・こねる…ハンバーグのタネをこねる、クッキー生地をこねる等
・配膳…出来上がった料理を食卓へ運ぶ
《2歳頃》
・混ぜる…ボウルの中の食材をスプーンやへらを使って混ぜる等
・ほぐす…しめじをほぐす等
・むく…玉ねぎの皮をむく等
・すくう…スプーンやお玉で汁物をすくう等
《2歳半頃》
・切る…ステーキナイフやキッチンばさみで食材を切る
《3歳頃》
・切る…包丁で切る
・火を扱う…炒める、煮る等
《4歳頃》
・量る…数字を理解して正確に分量を量る
《5、6歳頃》
・ひとりで作る…一連の流れをひとりでする (ママも一緒に台所に立ちます)
・レシピを書く…作った料理のレシピを書いてみる
事前準備は不要!まずはサラダ作り
サラダは初めての一品に最適です。
《材料》 大人2人+幼児1人
・絹ごし豆腐 300g程度
・レタス 大きめな葉なら1枚
・ミニトマト 5個
・醤油 大さじ½
・すりごま 小さじ1
・オリーブオイル 小さじ1
《作り方》
1.レタスとミニトマトをボウルに入れて洗う
2.ミニトマトはヘタを取り、半分に切る
3.レタスは手でちぎりお皿に盛り付ける
4.豆腐をスプーンですくってレタスの上に乗せる
5.ミニトマトをかざる
6.醤油とすりごまとオリーブオイルを混ぜ合わせてサラダにかける
おしまい!
★アレンジ
きざみ海苔やかつお節をかけると風味が変わって美味しいです。
醤油は醤油麹もおすすめ。
味に深みが出るうえに、整腸作用もあり幼児期に適した調味料です。
台所育児のはじめどきと言葉がけ
始める時は年齢だけではなく、子どもの様子を見て決めましょう。
サラダ作りをやってみた時の子どもの様子が以下のようであれば、台所育児のはじめどきです。
✔︎黙々とやっていた
✔︎後日ママが料理をする様子を伺いに来る
✔︎「ちょっと待って」の言葉に反応して動きを止められた
またこのような様子もはじめどきです。
✔︎水遊びと化して楽しそうだった
✔︎失敗してもまだやりたいと意欲を見せた
こぼしたり散らかすと「まだ早かったかな?」と思いがちですが、前向きな姿勢や楽しんでいる姿勢が伴っていれば問題ありません。
むしろ失敗のままやめてしまうより、失敗の後に成功体験をさせてあげた方が良いです。
その為にはママはちょっと大変ですが、失敗を成功体験へ繋げましょう。
お野菜を洗うのが水遊びになってしまったら
“面白いよね。お野菜はこんな風に(実際にやってみせる)洗うときれいになるんだよ。”
と一緒にやってみます。
ドレッシングをこぼしてしまったら、台拭きで拭いて“こぼした時はこうやって拭くといいよ”と教えます。
それでも遊び続ける時はその日の台所育児は終わりです。
また別の日にやってみます。
★ポイント
ママは「叱らない」ことが大切
失敗をした時は
「叱る」…×
「正しい方法を教える」…◎
はじめどきだと思ったら、台所育児ができるよう改めて準備をしましょう。
準備を整えておけば後が楽なので必ず行いましょう。
準備の詳細はこちらをご覧ください。
ワーママ&ワンオペママが台所育児を続けるコツ
どうやっても始めたばかりの頃は大変です。
最初からママの言う通りのことを間違いなく出来る子ども…なんてなかなかいません。
でもコツを掴めば出来る様になり、子どもは成長してママはお手伝いをしてもらえて助かる、という素晴らしい状況になります。
そのコツをお伝えします。
毎日はしない〜でも言葉の工夫が必要
最初は時間がかかります。
無理に毎日する必要はありません。
ママが無理をして時間に追われイライラするのは本末転倒だからです。
本来は子どもが「やりたい」と言った時にさせてあげるのが台所育児の意味合いでもあります。
でも無理をして、子どもが「やりたくない」と思ってしまったら意欲を失わせてしまいます。
ただママが忙しい時に子どもから「やりたい」と言われた時の言葉がけがとても大切です。
「お手伝いありがとう。じゃあ出来上がったら食卓に運ぶのをやってくれる?」
「今度の土曜日に〇〇ちゃんの好きなもの作ろうか?何がいい?」
等と会話しながら、その日はママひとりで調理を済ませましょう。
汚れても良い環境でする
最初から台所に立つのではなく、ダイニングテーブルの下に新聞紙を敷いて、汚れても良い環境で行うのが良いです。
後から掃除が簡単なようにしておけば、ママのストレスが軽減されます。
作業スペースは整然とした状態にして、子どもが調理しやすい環境を作ることで物を落とす等が減り失敗も少なくなります。
途中で中断して良い
ママが「これはストレスだな」と感じるのであれば、中断して良いです。
子どもはすごいスピードで成長します。
今日できなかったことが、明日はできるようになるかもしれません。
一度うまくできなかったからと言って「むいていない」と決め込まず、月日が経ったのちに再チャレンジしてみてください。
まとめ
ワーママ&ワンオペママが
台所育児を成功させるポイント
✓ママの余裕がある時だけ行う
余裕がない時に子どもの意欲がある時は声かけを工夫する
✓失敗を少なくする環境を整える
落とす、こぼす等の失敗をしにくい状態を作っておく
✓叱らない
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