夏の暑い季節も冬の寒い季節も
お料理をする時に気をつけたいのが衛生管理。
台所育児は“一緒に料理をする”“最終的にはひとりで一品を完成させる”ところをゴールとしていますが、その過程で必ず衛生管理も身につけることを意識します。
衛生管理=食中毒の予防
まずは食においてなぜ衛生管理が必要なのかを教えます。
何かを教える時にただ「○○してね」と言われても、それをする理由が不明瞭だとやる気が起きなかったり、次第にやらなくなったりします。
子どもは“料理を完成させる”という点だけを見るので、衛生管理が必要な理由は不明瞭です。
重要性を理解してもらう為に、理解を深めます。
衛生管理をする理由はズバリ食中毒の予防です。
これは2017年の統計を参照した数値です。
この中で死者も出ています。
決して他人事ではありません。
次いで肉類、野菜類、加工品などです。
お魚やお肉を扱う時はより気をつけなければならない理由はこれです。
カンピロバクターは鶏肉にある細菌です。
次いで魚にいるアニサキス、牡蠣などにいるノロウイルスが多いです。
ですが、いずれも十分に加熱をすると死滅するものです。
2日目のカレーって美味しいですよね。
ですが、煮込み料理を作る際に鍋底で増殖する可能性がある菌があります。
ウェルシュ菌です。
この菌が厄介なのは、熱に強い性質を持っていることです。
つまり一度加熱をしても、そのまま放置しておくと中で増殖してしまいます。
こういう菌もあるということを覚えておいて、しっかり対策をとります。
・残す時はすぐに冷蔵庫へ
・再度食べる時は十分に加熱をする
食中毒予防ポイント
特にポイントとなることを挙げます。
買い物中
- 賞味期限、消費期限は絶対
- 保冷剤、氷は絶対
- 肉魚は最後の方に買う
保存
- 冷蔵庫内は詰め込みすぎない(7割以下が理想)
- 冷凍庫内は詰まっていた方が良い
- 作ったものは出来るだけ早く食べる
- 保存は冷凍が基本
調理器具・アイテム
- まな板は熱湯や茶葉で除菌、消毒をする
- 定期的に包丁を煮沸消毒する
- 布巾、台拭きはこまめに洗濯する
- 布巾、台拭きは濡れたらすぐ乾かす
- 食器洗い用スポンジは固く絞って保管する
- エプロンをする
調理中
- 調理中、調理前後、こまめに手洗いをする
- しっかり火を通す(中心部75度、1分以上の加熱)
子どもへの教え方
幼児期の子どもにいきなり統計や細菌の話をするのは難しく感じると思います。
私が台所育児を始めた当時、我が子へは絵本で伝えました。
衛生管理を訴える絵本は多く販売されています。
ぜひ活用してみて下さい。
ちなみに私はこちらの絵本を使ってみました。
正しい手洗いの仕方をイラストで説明されているページ等もあり、分かりやすいです。
ご参考になればと思います。
|
コメント