幼児期後期は、だんだんと絵を描くことが上達してくる頃でもあります。
5歳6歳頃には文字を書くことが出来る子どももいるかと思います。
台所育児の中でぜひ取り入れてほしいのが
自分で作ったお料理のレシピを自分で書く
ということです。
レシピを書くことは幼児期の成長に大きく貢献してくれることです。
今回はそのメリットと幼児期向けレシピの書き方をお伝えします。
効果1. 書きたい、描きたい欲求が満たせる
幼児期は欲求を満たすことで満足感を感じ、心の安定に繋がります。
その欲求を満たせた先に親から認めてもらえると自己肯定感を高めることになります。
つまりは
ということです。
幼児期の欲求はどの様なものがあるかはこちらをご覧下さい。
その欲求への対応の仕方をまとめています。
こちらにもある様に3歳〜6歳の幼児期後期の子どもは、“読み書きをしたい”欲求が強い時期です。
そこでレシピを書くということが欲求を満たす手段のひとつになるというわけです。
効果2. 振り返り効果が期待できる
レシピを書くときはどんな風に作ったかを思い出しながら書きます。
楽しい思い出を振り返り楽しい気持ちになれたり、初めてしたことを思い出して復習したりと振り返りによる脳への効果は大です。
また自分で書く作業をすることで、内容をよりしっかり覚えていきます。
調理工程だけではなく、衛生管理や包丁の取り扱いなど親から言われた説明も一緒に頭に入りやすくなります。
効果3. 自分の財産となり思い出の品となる
台所育児を継続し、レシピを書き溜めていくと幼児期が終わる頃には立派なレシピ本になります。
これがあれば小中学生になったら自分で一食を作ることが出来る、となっているかもしれません。
このレシピ本は子ども本人にとっての財産となり継続したことへの自信に繋がります。
その後もずっと使える物になります。
思い出の品となるのは親側のメリットですが、これも大事。
絵や字の上達ぶりを追うことが出来ます。
後で見返すと感慨深いものです。
●3歳・4歳
まだ字を書くことは難しい時期です。
この時期は絵を描いてレシピを書くことができます。
親がノート見開き2ページを使い材料欄と手順欄を作ってあげます。
材料欄には使った食材の絵を描いてみます。
トマト、人参、卵などは描きやすいです。
色鉛筆やクレヨンで色を塗るのも楽しめます。
うまく描けているかどうかは問題ではありません。
手順欄には最初は親が文字で書いてあげて、絵を描くことへの興味次第では手順の中にもどんどん絵を描いていきましょう。
●5歳・6歳
絵がしっかりしてくる頃です。
中には字を書くことが出来る子どもも出てくる頃かと思います。
字の練習にもなります。どんどん書いていきましょう。
大人がレシピを書く時は分かりやすくまとめたものを作ろうとしますが
この時期に書くレシピは分かりやすさを求めなくて大丈夫です。
1品に4ページ使い、始めの2ページは子どもが、次の2ページは親が分かりやすく書いておけば後からそのレシピを見てお料理をすることが出来ます。
いかがでしょうか。
自分でレシピを書くことはメリットばかりなので、ぜひ台所育児の一環でやってみましょう。
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