【コラム】ルールを守る子どもに育てるには〜窮屈な校則が意味すること

子育て論

世の中には多くの“ルール”が存在します。

 

家族のルール、学校のルール、社会のルール、仕事のルール、国のルール…

 

縛られてるなぁと嫌なイメージを抱くでしょうか。

 

“ルールに縛られるなんて嫌だ”“自由に生きたい”

と思うでしょうか。

 

子どもが最初に明文化されたルールに出会うのは多くの場合、幼稚園(保育園)等の集団行動が始まる時です。

その時に親であるみなさんは子どもにルールを説明できますか。

そしてそのルールを守らせることができますか。

 

今回はそんな“ルール”のお話です。

 

ルールを守る人はルールに守られる

 

ルールは人を縛るものではなく
人を守るものです。

 

ルールが無い世界を想像してみて下さい。

 

みんな協調性が無くなり好き勝手にし出すかもしれません。

人が人を傷つけることが横行するかもしれません。

学校でのルールを守ることを知らなければ、就職した時に突然現れる就業規則に戸惑うかもしれません。

あなたの住むマンションのゴミ捨て場が常にゴミで溢れ返るかもしれません。

勝手に家に入ってくる人がいるかもしれません。

 

とても大袈裟な話の様ですが、ルールが無いということはそういうことです。

 

ルールとはこの様なことが起きない様に、みんなが嫌な思いをしない様に、作られるべきで守るべきものなのです。

 

ここで気をつけなければならないことがあります。それはルールを守ることは目的ではないということです。

ルールを守ることで自分を、ひいては家族を、友人を守ることが目的です。

 

なぜ校則があるのか

幼い頃、“意味が分からん!”とツッコミを入れたくなる校則がありましたよね。

そして校則を破るわけです。

スカートを規定より短くしてみたり、髪を染めてみたり、禁止されているマンガを持ち込んでみたり…。

 

校則はなぜ守らないといけないのか、をちゃんと説明されない(もしくは説明していても聞く側が納得出来ていない)から、破ろうとしたり「校則で押さえつけられるのは反対!」なんて論議になるのだと思います。

 

学生の本業は学業と社会に出る前の準備です。

そこに支障をきたすであろうことが校則として禁止されていることがほとんどです。

 

学校によって校則の根拠は違います。

私が通っていた学校では校則について読み合わせと説明の時間がありました。

スカートの丈が決まっているのは、登下校の際の変質者から守る為。

髪を染めてはいけないのは、大人は社会に出ると第一印象の重要性を知っているから。実力がまだ伴わない学生期間にはその第一印象をより重要視されるから。

マンガなど勉学と関係ないものを持ち込んではいけないのは、本業である勉学の授業中に読んではいけないから。

 

私はこんな説明を受けました。

 

校則に違反する生徒ばかりいる学校では、そもそも校則の必要性を生徒が理解していないものだと思われます。

先生からの一方的な説明は聞く耳を持たない時、先生と生徒で校則についてディスカッションをしている学校もあります

 

でもそれが難しいのであれば、ご家庭で教えるしかありません。

 

 

“校則がゆるい”というルール

校則がゆるい、もしくは無い学校もありますね。

これは校則がゆるい(無い)という名のルールなんです。

 

校則がゆるい(無い)から自分で自分を守る方法を考えなさいという究極のルールです。

 

私はこの方針に何ら異論はありません。

むしろ我が子をその様な学校でもやっていける人間に育てたいとさえ思います。

 

ただ注意が必要なのです。

子どもが行きたい学校を選ぶ時、“校則が無い自由な校風だ”と飛びつくのではなく、その良さと恐さをどちらも理解する必要があります。

つまり親としてはその点を子どもに教示する役割があるのです。

 

ルールを守るのは練習が必要

例えば子どもが大好きなゲーム。

全部決まったルールがありますよね。ルールが無ければゲームは成り立ちません。ゲームが面白くなるのはルールがあるからです。

 

ところが日常生活でルールを設けると途端に始まる反発。

 

子どもにルールだけを伝えていませんか?

なぜルールを設けるのか説明をしましたか?

それは子どもも納得していますか?

 

こんな話を高校生になってからしても理解してもらうのは大変です。

ルールを守るには練習が必要なのです。

 

練習は幼児期から始めましょう。

そうすることで、中学生、高校生になった時にルールを守ることがごく自然なこととして受け入れられる子どもに育ちます。

 

ルールを守る練習方法はこちらをご覧下さい。

 

 

 

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